革職人の財布紛失

とても久しくブログをかきます。

今日、生まれて初めて財布をなくしていましました。給料日までのお金が久遠の彼方へ...

財布といっても紛失したのは札ばさみなので、お札とクレカ、キャッシュカードの3点です。といってもといっても重要な3点です。

 

んで、普通の人なら「新しい財布かわなきゃ」とか思うんでしょうけども私は真っ先に家にある革が残り何デシあるか計算してました。職業病でしょうか?いいえ、ただの病気です。

 

「まぁ最近結構注文もらえているから余りあったよな...」

で、そのあと自分の財布を作らないといけないという使命感が襲ってきてガーンってなってました。いや、買えばそれで済む話だけども

冬でもアイス。

革職人も弘法も猿も筆も木から落ち川へ流されてゆく

おはようございます。大変久しい投稿となります。GWに岡山県倉敷市でイベントがあったのでそれについて色々書こうかと思います。

ザクラフトフェスイン倉敷このような名前で全国から100組を超える作家さんを集めて行われる手作り市です。参加というか師匠がこのイベントの主催なので強制的に僕も参加となりまして...

でここからは自分なりの出店してわかったことです。常識的なことかもしれませんが、これから屋外イベントに参加される方の参考になればと思います。

5/5.6の10時~16時。自分のブースは3×3のテントです人の通りはすごくいいです。

①小物から大きいものまで!

屋外イベントで観光地から近いこともありふらっと立ち寄って~という流れを予想して展示する商品群の金額を数千円のアクセサリー類にしようと考えていましたがしないほうが良いと思いました。理由は大体一目見てわかるので手に取ってもらえない→色々説明できない(オーダーできるとかネーム入れれるとか、お店持ってるとか)あと100店舗近くある中で目立たないです。

なので注目をひくようなものを置くと、来て、見て、触ってくれます。自分が置いたのは革の椅子、トートバッグ、ショルダー、サンダルです。金額的に数万円するので買ってはくれないものの気になってきてくれるお客さんが多くいらっしゃいました。

要はこのイベントで売りたい商品と商品を売るための商品ですね。

②雨、風、日光対策を!

これは言うまでないと思いますが、特に雨ですね。6日はあいにく天気がよろしくなかったので少し大変でした。特に生成りの革は雨に注意ですね。あと予想外な攻撃を仕掛けてくるのが風です。プライスチップ吹き飛びますし、商品が地面に落ちたらえらいことですからね。

大口たたいときながらこの二つぐらいです...すいません。

全体の平均的な売値が数百円から数千円のなかそれらより金額がはるかに高いものを売ろうとするとそれなりの工夫が必要ですね。ふらっときたお客さんから受注をいただくのは難しいと思うので、まず見て触ってもらって良さを伝えて名刺なり渡して後日受注をいただく流れがやはりベストですね。

 

日常から人との距離感を大切にしている距離感マスターの私ですが、コーヒーカップと自分の口の距離を誤ることもあるようですね。おかげで服がコーヒーでずぶぬれです。

革職人と整理券

おはようございます。

今隣の市にある電器屋のオープニングセールに参戦してます。

10時オープンに対し朝の8時から整理券をもらう為並んでます。前から約50番くらいでしょうか…

お目当はノートパソコンです。今まで持ってなかったのですが仕事をするにあたって支障をきたしているので買う決意を固めました。

先頭のおじさんは動かざること山の如し、不動の王とは我なり。我此処に在り。といった佇まいで他の者を圧倒しています。苔が生えそうです。

並んで一時間経って気づいたのですが、現金精算のみらしいです。案内をしている店員さんが吠えてました。

これは目当ての商品を手に入れでも現金払いができず他の人に譲る事になるのかと些か不安で震えが止まりません。

尚震えの原因は9割が寒さです。

この待ち時間に最近の製作状況をアップしようと思いましたが、写真がない為、財布とショルダーバッグの試作を作ったよ。とここに文字で残しておくとします。

振り向けば後ろに200人くらい並んでます。瞬間的にですがヒエラルキーの上層部にいる気分になりました。

寒さでこれ以上文字が打てそうにありませ。ん。

革職人と納品

少し前車の初心者マークを貼ったハマーを見て体調を崩した私です。

ハンドルとの距離わずか15センチくらいまで前のめりになり運転するギャルにこの世の不条理さを感じた私です。

ほんとビックリです。初めての旅行で宇宙とか仮免許の状態でGT500参戦とか初めてのおつかいで築地で鮪を競り落とす様な感じです。全く。

タイトル回収ですが…

以前ジュエリーショップで汗水垂らしてた時は自社の商品は良いとお客さんに伝えまくってました。なんら違和感はありませんし売るために商品の特徴や強みを伝えるのは当然のことです。

しかし、今の自分の状態は1人親方、1人社長、個人事業主、ソロクエスト、ぼっち、ワンマンなど色々呼び方がありますが、営業接客製造販売を全て1人でこなします。

よって納品の際は良いもの作りましたよ感をうまく伝える事が出来ず四苦八苦してます。

「めっちゃ良い仕上がりですわー!!」と言うと。

神より授けられしこの手から生み出される創造物は、森羅万象この世の中ありとあらゆる物より崇高である。心して受け取るがよいグェッへへジュルリベロバ〜

と非常に上から目線な物言いと受けとられる可能性があると危惧しています。

かといって「粗末な物ですが…」と言うと。

こんな見てくれから卑猥な私があなた様のような高貴な方の財布を作るだなんて本当にすみません。なんか財布できましたよ本当すみません。生まれてきてごめんなさい。グスングスンゲホッオンドゥルゲ〜

とお客さんのテンションを下げてしまいかねないです。悩ましい。

バランスをとる大切さを実感しますね。

お客さんが良かった!と思えるように、照れながら商品を褒めたり、時には他ブランドと比較したり、少し下げてみたり、財布の話題は一旦棚に上げてみたり、レンジでチンしたり、ちょっと置いてみたり、沸騰させてみたりすると丁度良い加減になるのではないですしょうか。

革職人と糸

四季の中では秋が一番好きです。

糸はレザークラフトにおいてかなり重要です。よって多くの種類の糸があります。皆さんはどよのうな糸を使っているでしょうか。

基本ポリエステル、麻、シニューのどれかですよね。私は基本細めのポリ糸を使ってます。理由は強度とヒートカットです。

強度に関してですが製品としての丈夫さと言うより、縫うときの糸丈夫さです。

なるべく縫う回数を少なくしたいので一回に縫う長さが相当長いです。以前麻糸を使用した時縫ってる最中に糸が切れかけました。

焦りました。

お客さんが麻がいいゆーたら麻で勿論仕上げます。

シニューに関しては、なんか自分の中でコレジャナイ感があるのでほぼ使いません。天然で丈夫で生成りの革なんかにはすごくマッチするんですがね…

まぁ要するに味噌汁の具は何が良いかという事です。

へぼい日本語でスミマセン。

革職人の田舎

最近作業も滞り頭も回転しないので、じっちゃんばっちゃんの住む田舎に帰りました。

おそらくもののけ姫はうちのじっちゃん家をみたミヤザキハヤオがインスピレーションを刺激されたかったのでしょう。

山の中にポツンと佇む家です。自然の空気はやはり美味しく少しだけ人間を辞めよかと思いました。

この季節は柴栗、あけびなどか山で採れどれも美味で野生動物になりたくなりました。

珍しく従兄弟夫婦が帰ってきてました。従兄弟はロスに住み世界で仕事をするバリバリの人で奥さんは外人です。滅多に会えないので嬉しいかったです。人間でよかった。

従兄弟「昔この家の人から本を貰ったの知ってる?」

私「ほーん」

従兄弟「やっぱ田舎はいいなー」

私「そうですね」

やはり一年のほとんどを国外で生活している彼に私の繰り出すジャパニーズジョークはレベルが高過ぎてついていけないようです。

そんなこんなで楽しい会話をしました。

奥さんは日本語があまりわからず、まして田舎のばっちゃんとの会話に大変苦労してました。

散歩しようというばっちゃんの提案を奥さんに伝えるのに30分かかってました。

砥石を買ったので革包丁と心も研いで仕事しましょうかね

革職人の固定概念

いつまで出来るか分からないが革職人として生きてる私です。

この仕事をするにあたり多くの人に声をかけてきた。

色々な反応があったなか革職人に対するその人達の声もきけた。

例えばオシャレとか格好いい。また稼げるのか?など。

一方で革を扱う事に対してのマイナスイメージの声も聞けた。ここでは深くまで掘り下げないが歴史的背景がこの様なイメージを持たせているのだろう。

勿論革職人になる前から知っていた。歴史は変えられないがその人達のイメージを変えることは出来るのではないかと日々思っている。

革って素敵だからね〜

いつも全力で真面目な文章を書いてる私ですが一段と真面目です。

人類が自分の肘の匂いをかぐことができたら新たな時代が始まるでしょう。

私の不完全脱臼の原因はこの練習のしすぎではないでしょうか。